自民党総裁選に出馬した石破茂元幹事長の陣営は8日、任天堂から発売されている人気ゲームソフト「あつまれ動物の森」(あつ森)の選挙活動への活用を断念することを発表した。

あつ森はNintendo Switch用のゲームソフト。自分のアバターをつくって無人島を開拓していく、いわゆるスローライフを楽しめるコンテンツして人気を博している。

石破氏はその人気にあやかり、今月の6日、アバターの名前を「いしばちゃん」、島の名前は党名にかけて「じみん島」と名付けて、選挙活動への活用を発表していた。

マイデザイン機能で自分の似顔絵ポスターを作成し、ダウンロードしたユーザーの島を石破氏が訪れる、という計画も立てるほどの力の入れようだったが、発表後に、その行為が任天堂のアカウント利用規約「政治的な主張を含む表現の利用禁止」に該当するのではないかとの指摘が相次ぎ、今回、あつ森の活用断念を正式に発表するに至った。

陣営の平将明衆院議員は「広報スタッフの確認不足。今後コンプライアンスを強化したい」と釈明。「石破氏は練習であつ森をやったが、はまっていた。個人的に島の開発は進めるだろう」とも語っていた。